ロシア初となるAPECサミットは当初、19~21年を予定していたが、アジア太平洋地域への積極的な統合を進める政府の強力なプッシュにより12年で決定。沿海地方の中心都市ウラジオストクはペテルブルグやハバロフスク、クラスノヤルスクなどとの激しい競争の末、開催権を手にした。
サミット開催は今年で150年を迎える街の歴史でも有数の重大事であり、成功は地方行政府にとって最優先課題だ。関連インフラの建設など準備作業が進められるなか、ダリキン知事はノウハウを学ぶべく11月に開催が予定されている横浜を訪問した。
アレクセイ・マガリャス報道官によると、知事を団長とする代表団はまず主会場のパシフィコ横浜を訪問。会議場、展示ホール、ホテル、プレスセンターが1箇所に収まる「オールインワン型」の利便性に注目した。
現地では、松沢成文・神奈川県知事、林文子・横浜市長ほか実行組織のメンバーと会談。安全の確保やゲストの収容・移動、都市インフラの合理的な活用などを中心に準備状況を訊いた。国際会議を開くことに対して、どのように地元住民の支持を取り付けるかという点にも関心を示したという。また、中央・地方間の権限の分担については横浜の経験が役に立ったとのこと。
ウラジオでは現在、4万8000人が2年後の大イベントに向けた関連施設の建設に従事している。インフラ刷新や雇用創出、生活水準の向上、そしてもちろん、国際舞台における街への関心という意味でも重要な事業となる。
残りの2年は出来る限り効果的に、合理的に使わなくてはならない。「ウラジオストクでのAPEC」に留まらない、「ロシア開催のAPEC」なのだ。
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