ロシア南部・ダゲスタン共和国(カフカス地方)のブイナクスクで5日未明、軍部隊を狙った自爆テロが発生し、少なくとも3人が死亡、30人以上が負傷した。もっとも兵士たちがテロ犯に気付かなければ、犠牲者はさらに増大していたことだろう。
事件はまさに真夜中の大惨事だった。国産車に乗った自爆テロ犯がブイナクスク近郊に位置するロシア軍第136歩兵旅団の野外キャンプへ侵入を試みたのが、日付変更後まもなくのこと。全てをなぎ倒すスピードで突っ込む車に対し、敵の来襲を伝える警砲が放たれ、兵士たちの反撃が始まった。結局、軍用車との激突によって爆発が発生し、事件は終息に向かった。
近隣を見渡してみれば、自爆テロがここ数日連発していることが分かる。中央アジアのタジキスタンでは4日、イスラム過激派とみられる2人組が警察署付近で自爆した。翌日にはアフガニスタン南部のカンダハルで国際部隊の車列に爆薬を積んだ自動車が突っ込んだ。またクンドゥズでも同じ日に自爆オートバイが警官隊を襲った。隣国パキスタンで3日発生した自爆テロでは、65人もの命が失われている。
なぜテロリストたちは自分の身を犠牲にして目標を達成しようとするのだろう?カーネギー・センターの専門家、アレクセイ・マラシェンコ氏は疑問にこう答える。
「なぜ今起きているのか問うのは少しおかしい。全ては今回のような事態に向けて進み続けてきたのだから。過激主義者たちは自爆攻撃の精度を高めるため、キャンプや訓練施設で長い間準備している。そして数もどんどん増えている。残念ながら、今後も続くだろう。
さらに宗教過激主義との文脈でいえば、彼らは戦闘員というより狂信者だ。非常に数が多く、常に供給され続けている。政権を憎む人々が過激なプロパガンダに乗ってしまうのだ。
どうやって対策を練るべきか?特殊部隊の隊員たちでさえ非常に難しいことだと認める話だろう。訓練施設を発見できたとして、決定的に状況を打開するのは非常に困難だ。諜報活動が重要になってくる。」
今回の事件を受け、政権はセルジュコフ国防相を現地に送り、警備体制強化の必要性を訴えている。問題の根絶にはまだまだ時間がかかりそうだ。
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