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マウスと宇宙飛行士をどうやって救うか

 
12.12.2011, 16:58
Photo: EPA
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 放射線を致死量浴びてしまっても、タンパク質と抗生物質というよく知られた薬剤を2種類、組み合わせて使うことで、死を免れることができる。これは、ハーバード大学のメディカル・スクールの生物学者たちがマウスでの実験から導き出した結論だ。

 高濃度放射線が最初に傷つけるのは、人体の中で最も活発に働く細胞で、それは腸の内膜だ。その結果、細胞の一部が死に、腸の内膜に微細な穴がいくつか開いてしまう。その穴を通り、腸内に常在する悪性のバクテリアが血管に易々と入り込んでしまい、体全体にバクテリアが回ってしまう。感染症を防ぐためには、抗生物質を摂取する必要がある。

 抗生物質が、放射線被曝との闘いに役立つことは以前から知られていた。また、研究者たちはタンパク質BPI(バクテリア浸透率増加プロテイン)が、悪性バクテリアへの腸の抵抗力を強めることを証明しているが、放射線の影響で、タンパク質BPIは人体から消えてしまう。

 ハーバードの生物学者たちは、マウスを3グループに分け、致死量の放射線を照射した。1か月後、特別な処置をしなかった第1グループのマウスはすべて死亡した。ところが、照射前に、フルオキノロンからなる抗生物質を注射しておいた第2グループのマウスは40パーセントが生き残った。また、抗生物質とタンパク質BPIの両方を注射した第3グループのマウスは80パーセントが生き残った。

 この実験結果は有益なもので、この療法は、福島原発の作業員の健康を守るために大変役に立つとロシア科学アカデミー・生体化学物理学研究所のエレーナ・ブルラコワ副所長は考えている。

 「福島原発事故の処理に当たっている作業員たちに、抗生物質とタンパク質BPIからなる新しい混合薬を投与することは可能だ。もしも私が作業員であったのなら、この混合薬をぜひ注射してもらいたいと思うだろう。この混合薬は重度のガンで苦しむ人々にも投与されるべきだ。」

 放射線で被曝する可能性があるのは、原発事故の事後処理を行う作業員だけではない。

 宇宙飛行士たちも宇宙放射線での被曝にさらされている。火星への飛行は、技術的には70年代から可能であったにもかかわらず、今まで、それがなされていないのは、放射線から身を守る効果的な対処法がなかったからだ。

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