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歴史学者らは領土問題解決に寄与できるだろうか

15.12.2011, 20:10
© Flickr.com/Eli Juicy Jones/cc-by-nc
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 モスクワの東洋学研究所では過去百年の露日間関係をテーマとし、双方の歴史学者らによる「露日歴史対話」第1回会合が行われた。領土問題を解決するうえで歴史学者らにできることはあるのだろうか。この問いに対し歴史学者らは全く両極端の回答が出揃ったが、対話が必要という点では一致した。そしてその対話は、露日関係が上り坂にある今こそ、必要性を増している。

 露日関係の専門家であるヴィクトル・パヴリャテンコ氏は、両国の学者らが話し合いの場を設けることは強硬な政治問題や対立を抜け出す一助となるとして、次のように語る。

 「 ソ日関係ではこのように両国の歴史学者らが話し合う場はあり、非常に興味深いものだった。ただしそれはよりグローバルな規模のものであり、二国関係に限定されたものではなかった。  こんにちの日本の学者集団は防衛大学の五百籏頭学長が率いている。五百籏頭氏は国際関係問題に長け、地域、およびグローバル安全保障問題の専門家だ。ただわれわれからすれば、まさに露日関係を専門とする研究者がより多く参加してくれるとありがたいのだが、いずれにせよこうした性格の対話は非常に必要だ。会合にはカナダの大学からキミハラ女史も参加してくれたが、こういった領土問題をテーマにしっかりとした論文をいくつか書いている女史の出席はわれわれには嬉しいことだった。」

 領土問題の見直しについては、パヴリャテンコ氏は、あらゆる視点を考慮し、自身の声だけでなく別の側の論拠にも耳を傾けるべきだとして、さらにこう語る。

 「 この論争ではいずれの側にも自分の意見を譲らないだろう。ただロシア側の立場はより史実に基づいたものだ。1992年、日本の内閣はこの問題をハーグの国際司法裁判所で争う目的で専門家らに検討に付すよう指示を出したが、入念な分析が行われた結果、学者らはハーグを通じて問題解決を行わないほうがいいという結論に達した。これは全く偶然のことではない。というのもロシア側の論拠は国際法の観点から見てより強いからだ。ロシア側、日本側の古文書のおそらく全てが入念に調べられているが、その表現には違いがある。それでも互いに耳を傾けあうことは必要だ。」  

 歴史学者らの今回の対話は顔合わせ的なものであったが、こうした機会はおそらく続けられるだろう。これがどれだけの成果をあげるかはわからないが、いずれにせよ、強硬な意見の対立を続けるよりは、話し合いを行うほうがいいことは事実だ。

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