モスクワには場所はほかにもたくさんあるものの、この広場には中央選挙管理委員会があり、しかもかつてのKGB本部がおかれていることで、「自由を目指す戦いの象徴」となっている。また先週末も野党勢力および親政権派との間での緊張が高まっていた。18日と19日、モスクワでの街頭行動は自動車行進にまで発展し、18日にはプーチン支持派、19日には野党勢力がそれぞれ道路に繰り出した。しかもその場所は双方とも、モスクワ中心部を囲む環状道路だった。
16キロにおよぶ環状道路にとっても、このような規模の政治行動は初めての経験だったに違いない。道路中が、ロシアの三色旗やプーチンの肖像画を掲げた自動車で埋め尽くされたのだ。しかし車列は道路を一周すると解散した。次の日に行われた野党側の自動車行進では、集合場所などが決められていなかったため、すこし混乱が見られた。
議員であるイリヤ・ポノマリョフ氏は、このような自動車行進は、自らの意見を表明するための新しい形だと指摘している。
―人びとは運動に自らが関わっているということを実感できなくてはなりません。国全体で、そのような集団行動が必要とされているのです。ここ20年間、ロシアは世界でももっとも個人主義的な国でした。人びとはいまになって、そのような不足を感じ始めたのです。何かを一緒に行おうという実感を求めているのです。
「ホワイト・ロード」と名づけられた行動には数千台の自動車が参加した。主催者である有権者連盟は白いリボンをつけていることから、遠くからでも確認することができた。最近のモスクワでのデモ活動で、彼らなしで行われたものはおそらくないだろう。
ボリス・ネムツォフ代表は、VOR「ロシアの声」からのインタビューに対して、「今後も集会には参加し続けていく」と語り、次のように話してくれた。
―本来ならば、汚職などのすべての問題は、議会で解決できるものです。しかし我々の国の議会は、議論のための場所ではないので、こうやって街頭に出てこなくてはならないのです。
専門家たちは、このような親政権派と野党側との対立は、選挙が近づくにつれ、激しくなるだろうと予測している。
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