2012 4月 5 , 17:59

G8の首脳を招待するスコルコヴォ

G8の首脳を招待するスコルコヴォ

 モスクワ郊外に現在建設中のロシアのイノベーションセンター「スコルコヴォ」は、2014に開催される「G8」サミットの会場になる可能性がある。ロシアのメドヴェージェフ大統領は、ロシア政府に検討するよう指示した。

 ロシアは2年後、G8の議長国になる。G8サミットでは議長国がサミット開催準備を行う。サミットでは人類の焦眉の問題について各国の首脳が協議する。

 ロシアは最近、経済の近代化に大きな関心を払っている。そのためロシア政府は、G8サミットの会場には同国のイノベーションセンター「スコルコヴォ」が適切だと判断した。  

 当時「スコルコヴォ」の創設案に賛成の意を表したメドヴェージェフ大統領はこの案を支持し、次のように語った。

「我々は、私たちが取り組んでいる活動の最も優れたモデルを提示する必要がある。私たちの努力によって『スコルコヴォ』がG8サミットまでにそのようなモデルの1つになるよう期待している。『スコルコヴォ』では建設作業が十分に活発に進められている。この(『スコルコヴォ』をG8の会場にするという)アイデアは悪くないと思っている。政府がこの案を総計し、その実現に着手する用意を示したならば、この方向で動くことが可能だと考えている。興味深いものになるはずだ。」  

 ロシアにイノベーションセンター「スコルコヴォ」を創設する決定は2010年の春に承認された。モスクワ郊外に住居や学校などが集積されているイノベーション都市が建設される計画。だが「スコルコヴォ」で最も重要なのは5つの優先的分野に関する開発を行う研究、実験、技術センターの創設だ。優先分野となるのはバイオ医療、IT、宇宙、省エネ、原子力エネルギー。  

 すでに約400社が「スコルコヴォ」プロジェクトへの参加を表明している。米国のIntel、Cisco、Boeing、フィンランドのNokia 、オランダPhilipsなどを含めた大手企業と多額の投資に関する合意に調印がなされている。スコルコヴォを基盤に「スコルコヴォ技術大学」も設立される。学生数は約2000人。世界の主要大学の教授が抗議を行う。  

 「スコルコヴォ」基金のプムリャンスカヤ社会交流副総裁は、「スコルコヴォ」でのG8サミット開催は、ロシアにとってイノベーションや近代化分野での自国の成果をみせる非常に大きなチャンスだと述べ、次のように語っている。

「『スコルコヴォ』は真の国際プロジェクトであり、ロシアの最も大規模なプロジェクトの1つだ。スコルコヴォでG8サミットを開催することで、ロシアはイノベーションと近代化分野でロシアが持っているものや、モスクワの一部である新たなイノベーション都市スコルコヴォを披露する為の非常に大きなチャンスを獲得する。スコルコヴォはダイナミックに建設されており、その第一段階は2014年までに準備が整う。我々はサミットが成功し、ロシアと『スコルコヴォ』の成果を全世界が知るために可能なことを全て行う。」  

 ロシアで2006年に開かれたG8サミットでは、フィンランド湾を臨むサンクトペテルブルグ郊外のストレルナが会場となった。ストレルナの宮殿と公園の建築アンサンブルは、18世紀初頭にピョートル1世によって建設が開始された。 宮殿ではサミットに向けて大規模な修復作業が行われた。  

 外国から訪れた客人たちは、ロシアの歴史や文化に触れ、宮殿の美しさに感嘆した。次はロシアの未来を提示する番だ。イノベーション都市「スコルコヴォ」の前には大きな課題が立ちはだかっている。ロシアは5-7年後に、一連のイノベーション技術で世界のトップに躍り出る意向だ。

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