「私たちはすでに日本企業との数多くの共同プロジェクトを持っている。例えば、『パナソニック』はプロジェクト『ハイテク都市』計画の開発および実現で私たちを援助している。だが私たちはさらに大きな目標を持っている。私たちは、日本側に対して自社製品の販売だけでなく、製造もロシアで行うことができる条件を提示する用意がある。これは相互協力を質的に新たなレベルへと移行させるだろう。スコルコヴォに研究センターの開設を決めたIBMなどを含む20社は、『スコルコヴォ』にはロシアでビジネス活動を前進させるためのネットワークがあると考えている。なぜなら「スコルコヴォ」はアイデアの開発からロシア市場およびCIS市場への進出まで、様々なサービスを提供しているからだ。すなわち、これらの企業はロシアで10-15年間活動する意向だ。」
ヴェクセルベルグ総裁は2日間の日本訪問で、日本外務省、経済産業省、経団連、各種のビジネス・クラブや学術センターを訪れ、話し合いを実施した。総裁の日本訪問は良い結果をもたらすかもしれない。総裁は日本訪問を総括し、「いずれの話し合いも充実した具体的な内容であり、その性格から判断すると近い将来にも協力の新たな合意が結べそうだ」と語っている。
ヴェクセルベルグ総裁は、ロシア極東に「スコルコヴォ」のようなイノベーション・センターが創設される可能性も除外しなかった。このようなプロジェクトは日本企業にとって興味深いものかもしれない。ロマノフススキー(重要パートナー担当)執行責任者は、次のように語っている。
「外国企業がロシアへ進出する時には、その企業が自分でビジネスの基盤を作らなくてはならない。このプロセスは非常に困難だ。私たちは「スコルコヴォ」を礎とした非常に特恵的な条件を持つ、すでに用意された基盤を提供している。これは非常に魅力的だ。本質的にこれは販売と購入に関するものだけではなく、我々との経済関係の質をさらに高めるためのものだ。ロシアにはイノベーションが十分に導入されていない地域もあるが、幸せなことに極東ではイノベーションが十分に発展している。」
実際に極東のノボシビルスク、オムスク、トムスクの学術センターは世界でも有名だ。APECサミットの開催に関連して、ウラジオストクには最近数年間で先端技術が入ってきた。APECサミットが、高い付加価値を持った製品製造に関するロシアと日本の互恵的協力関係の出発点となる可能性がある。