2012 5月 2 , 16:21

中国と米国の新たな不和の種

中国と米国の新たな不和の種

   中国の薄熙来前共産党重慶市委員会書記と盲目の人権活動家・陳光誠氏は、中国と米国の新たな不和の種となる可能性がある。

  ロシア科学アカデミー極東研究所のベルゲル専門家は、中国の北京で3-4日に開かれる第4回米中戦略経済対話では、米国代表団がこれらのテーマを提起する可能性があるとの見方を表している。米中戦略・経済対話には、中国の王岐山副首相と米国のクリントン国務長官などが出席する。

    ベルゲル専門家によると、中国情勢は中国共産党第18回全国代表大会を前にした権力闘争によって緊迫化した。西側は薄(氏の事件 に関して新たな事実を伝える形で紛争に参加している。ベンゲル氏は、クリントン国務長官は今回の場を使って状況解明に努めるだろうとの見解を表し、次のように語っている。

   「中国指導部の争いは国際的な性格を持っている。薄氏を巡るスキャンダルは、英国人のニール・ヘイウッド氏が重慶で死亡したことに関連している。中国は薄氏の内部事情に関連した質問に嫌々ながら答えなければならない。」

    クリントン国務長官の中国訪問は、盲目の人権擁護家・陳光誠氏が軟禁されていた自宅から脱出し、現在米大使館に保護されているとするスキャンダルを背景に行われる。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、陳氏は近いうちに家族と一緒に米国へ出国する可能性がある。中国と米国は現在、この問題を早急に調整しようとしている。米国は人権保護に関する約束違反を犯さずに中国との関係も維持したままで同問題を解決しようとしている。

    ロシア科学アカデミー極東研究所のラリン専門家は、米中戦略経済対話では、人民元の為替レートと貿易のアンバランスがテーマとなるとの見方を表している。ラリン専門家は、これらは現在、政治分野における両国関係が緊迫化した背景で特別な性格を持っていると指摘し、次のように語っている。

   「米国は、『アジア回帰政策』を取っている。すなわちアジアで自国の立場を維持し強めようとしている。一方で中国は、経済力および軍事力を増強し、隣接海域でのプレゼンスを増大させ、日本、ベトナム、フィリピンなどとの領有権問題では十分に強硬な立場を表している。米国は領有権争いで仲介役になろうとしているが、中国がそれらの主権を獲得することは全く望んではいない。この問題においても中国と米国の間では争いが繰り広げられている。」

  米中戦略経済対話を前に米国のワシントンでは先日、米国のパネッタ国防長官とクリントン国務長官そしてフィリピンのデルロサリオ外相とカズミン国防相の会談が開かれた。フィリピン側は米国に軍の強化などを目的とした軍事援助を要請した。両国は中国の軍事力増強ならびに南シナ海の島々を巡る領有権争いにおけるフィリピンへの圧力について同意した。

 北京で開かれる米中対話で米国が中国の内政問題に強く働きかけた場合、中国側は南シナ海を巡る領土問題に第3国が介入することは許しがたいことだと指摘する可能性がある。

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