2012 5月 4 , 20:29

テロ対策とデジタル技術の進歩

テロ対策とデジタル技術の進歩

   デジタル技術は革命的な発展を遂げているが、これは時に思わぬネガティブな結果をもたらすことがある。新型機器はテロリストたちに情報伝達の新たな可能性を開いてしまうからだ。先日ドイツの特務部隊が暴いた例では、国際テロ組織「アルカイダ」が立てていた大型ライナーの乗っ取り計画はポルノ映画の中に暗号化されていた。

     ベルリンで捕まったオーストリア人マクスード・ロヂン(22)の所持していたメモリーカードからは「セクシャルなターニャ」と題されたファイルのなかにポルノ映画が見つかった。

     ドイツの特務部隊は数週間をかけてファイルのなかにあった暗号を読み解くのに成功した。そのなかにはドイツ語、英語、アラブ語の3ヶ国語でテロリスト向けに書かれたヨーロッパ最大のライナーの乗っ取り方法をはじめとするいくつかのテロ行為のインストラクションが隠されていた。諜報機関はこの文書は「純金」だという。というのも発見された文書のうちいくつかは、多くのドラマティックな事件を明るみにするものだったからだ。ロシア連邦保安庁のアレクサンドル・ミハイロフ少将は、テロリストたちはメッセージや計画の伝達を行うのに多彩なメソッドを利用しているとして次のように語る。

   「機器の発達は特殊部隊の作業に深刻な問題をきたしている。暗号を解く側も大きなポテンシャルを有しながらも常に実際のときに特定の形式や暗号情報を解明できるとは限らないのだ。われわれの事例では、過去に子どものコンピューターのおもちゃの内部にファイルが暗号化されて入っていたことがあった。」

   改善されているのはテロリストの独創性だけではない。テロリストらの活動する範囲も拡大の一途をたどっている。政治学修士のイーゴリ・ホフロフ氏は、たとえば北アフリカ諸国の不穏な状況はアルカイダをはじめとするテロ組織に巨大な空間を与えているとして、次のように語る。

   「アルカイダは依然としてきわめて危険であり、おそらく前よりずっと危険な存在となっている。新型テロが起きている。北アフリカ諸国は権力が専制的な世俗体制をとっていたが、現在はこの体制が終わったことでアルカイダが跋扈し、イスラム急進派がはびこる結果となった。」

   政治学修士のイーゴリ・ホフロフ氏は、テロリストたちは昔ながらのメソッドと超最新の技術を組み合わせることでよりテロの効果を挙げているとして、次のように語る。

  「中世から伝わる古い方法と最新のハイテクを組み合わせることでアルカイドやイスラム過激派組織のサラフィ派のようなネット網は現代の特務部隊に対抗する上で非常に高い効果が得られる。インターネットはモスクのつぎにこうしたラディカルなイスラム教徒を徴兵する場となった。もちろんこうした現代的な通信手段はこれから伸びる一方である。」

   しかしながらいかなる行為にもそれに対抗する策は現れるのが常である。特務部隊にもインターネットを通じてテロの小さな情報の洩れを察知し、計画をつかむほうがたやすい。新型器機の開発者らも極秘情報を含むメッセージを解読し、新たなテロ対抗策を見つけるために力を貸している。

 

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