「最初の顔合わせは議事日程では30分以下というごく短いものとなるだろう。もちろんこれでは問題のすべてを深く討議することはかなわない。それでも大事なのは、両サイドがキーとなる平和条約問題についての対話に前向きな気持ちを表すことだ。そして同時に経済協力も拡大している。このすべてが領土問題についてもなんらかの妥協的解決を模索する方向へ導く可能性がある。現在大事なことは具体的な事項で関係性を満たし、可能性の窓を拡大することだ。そしてこの意味においてプーチン氏と野田首相の会談は助けとなりうる。」
根幹となるプロジェクトのなかにはエネルギー分野のものがある。これはまず、液化天然ガス生産工場の建設だ。こんにち日本はサハリンと北海道を結ぶガスパイプラインの敷設工事を再び討議しようとしている。この可能性については先日前原前外相がモスクワ訪問を実施した際も話し合われている。この問題の専門家アンドレイ・フェシュン氏は鉄道部門でも協力が行えそうだとして次のように語る。
「新幹線のような高速鉄道をロシアに作る案に戻る可能性も除外できない。このプロジェクトがかつて一時中断されたことがあったが、それは日本側が車両の購入を強いたことが原因だった。これに対しロシア鉄道側はロシアに車両製造工場を作る必要性を主張した。おそらく近い将来このプロジェクトは再び持ち上がってくるだろう。そうなれば多量の雇用が生まれ、双方に少なからぬ配当があるに違いない。」
露日協力の将来は、多くは巨大プロジェクトにかかってくるものと思われる。また大規模プロジェクトで大企業が動くことで、中小企業も両国の経済パートナー関係に導き入れられるに違いない。