大祖国戦争を記念し、ロシア国内、近隣諸国を走り抜ける自動車ラリーが今年最低でも3つ行われている。ロシア連邦、中国、内モンゴル自治地区をめぐるコースがある一方で、恒例のハバロフスクから中国へ走りぬけるコースでも行われている。参加者は戦争功労者、社会団体、ロシア軍の代表者など。彼らは各地でロシア、ソ連兵の慰霊碑に献花し、忘れられている埋葬地を探し、中国で戦死し埋葬された同胞の名が再び思い起こされるための作業を行っている。
今年、ラリーのコースは初めて内モンゴル自治地区を通る。ここは第1ザバイカル前線が通った場所だ。ソ連軍の戦車は当時、ロシアと中国の国境地帯にあるヒンガン盟(丘陵)、7500キロを通過したのだ。ラリーではヒンガン丘陵にあるロシア、ソ連兵の慰霊する50ほどの記念碑のほか、4箇所の大きな墓地をまわる。こうした各墓地にはそれぞれ1000人を越す兵士が葬られている。
5-6月、北ロシアのムルマンスクから南のノヴォロシースクを結ぶルートでもラリーが行われる。走破する距離は6000キロ以上。ロシア、ウクライナ、ベラルーシの3カ国を駆け抜ける。組織者の話では、これによって大祖国戦争で命を落とした兵士の霊を慰めると同時に、ロシア国民に国の生活に活発に関与することをアピールすることが目的。ラリーの各訪問先では若者を対象とした情報・教育ビジネスセミナーが開催され、これに地方で新たな雇用を創出することに意欲的なビジネストレーナー、企業家らが参加する。
1万6000キロという最長距離のラリーはすでにスタートした。これもロシア、ウクライナ、ベラルーシを通るもの。参加者はおよそ20人で、この3カ国の社会団体から7台が加わっている。このラリーによって若者は共通の敵に対して戦ったこれらの国どうしを象徴的に統一したいと希求している。参加者らは20×10メートルという戦勝の旗の最大の模造品とともに走っており、5月8日までにはモスクワに到着し、戦勝記念の祝賀に参加したい意向だ。