2013.04.17 , 13:41

ボストン爆破事件の教訓を考慮するロシア

ボストン爆破事件の教訓を考慮するロシア

   ロシアのカザンで行われるユニバーシアード、モスクワで開かれる世界陸上、ソチで開催される冬季五輪に向けて、安全対策を強化する必要がある。ロシアのムトコ・スポーツ観光青年相は、米ボストンのマラソン大会で起きた爆発事件は、近いうちに国際的なスポーツイベントが予定されているロシアへの警報だとの考えを表した。

   ボストン・マラソン大会での爆発事件は、スポーツ会場で初めて起こったテロではない。1972年、世界を震撼させる事件が起こった。ミュンヘン五輪で、イスラエル代表団の選手が人質にとられ、11人が殺害されたのだ。1996年には、アトランタ五輪の開催中にオリンピック公園で爆発があり、100人以上が負傷した。2008年には、スリランカのマラソン大会で自爆テロがあり、15人が死亡、90人が負傷した。

特殊部隊「ヴィンペル

」のエルモリン元隊員は、ロシアの治安機関では、スポーツイベントがテロの標的になりうることが真剣に考慮されていると指摘し、次のように語っている。

   「もちろんオリンピックでは、テロを未然に防止するために最大限の措置が講じられる。それらの対策は、カザンで開かれるユニバーシアードでテストされる。スポーツイベントの参加者を守るために、オリンピック村や試合会場などで、大規模な対策を講じることが可能だ。地域や町でテロ警戒態勢を強化し、交通規制などを行って検問などを実施することもできる。」

   ロシア陸上競技連盟のバラフニチョフ会長は、ボストンでの爆発事件は、屋外で開催されるスポーツイベントが、スタジアムなどの室内で開かれる大会よりも警備体制の点で希薄であることを証明したと指摘し、次のように語っている。

   「大勢の観客が自由に訪れることができる大会の警備体制を見直す必要がある。入場許可証は、入念に点検されなければならず、規制を設ける必要もある。もちろんこれは、観客に不便を強いるかもしれないが、厳しい措置は、彼らを保護するためのものであることを理解しなければならない。」

  モスクワでは8月に世界陸上が開かれる。バラフニチョフ会長は、世界陸上では3段階の警備体制がとられると述べ、次のように語っている。

   「まず国のレベルで、連邦保安庁と内務省の機関が警備に加わる。続いてモスクワ市政府も、町の治安機関や災害救助機関を参加させ、大会の会場では、独自の警備体制が強化される。ルジニキ・スタジアムでは、このような3段階の警備体制が敷かれる。一方で、モスクワの4つの岸辺で行われるマラソンでは、新たな安全対策が必要とされる。」

  カザンの夏季ユニバーシアード運営委員会も、ボストンのマラソン大会で起こった爆発事件の教訓を考慮している。タタールスタン共和国青年問題・スポーツ・観光担当省は、すでに必要な対策を講じている。なお、2014年に冬季五輪が開かれるソチでは、6月1日から安全対策が強化される。内務省報道部が伝えたところによると、ソチ冬季五輪用に建設されているおよそ30の施設で特別警備体制が敷かれたという。

 

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